社長のブログ
就職イベントの運営裏側事情
マイナビさん、リクルートさんをはじめ、就職イベントというものを主催する会社があります。
ウチもやっています。ウチは、PSF生を採用はできないので、インターン生の業界研究の目的でイベントをはじめました。
それから6年が経ちました。
私も、前職で採用担当としてイベントに一企業として参加していました。
今は運営ですが。
運営側の事情はあるものの、かなり変わってきていることもあるので。生々しい話ですが、共有します。
運営側として考えることは、イベントビジネスをまず「赤字にしないこと」、そして「企業も学生も集めてイベントを成立させること」です。
参加する企業側の目的としては、「新卒を採用すること」、それにつきます。
運営側として、イベントを成立させつつ、参加企業様の目的を果たすために、バランスを考える。
たとえば、今力をいれている「理系イベント」。素人が考える運営方法は、
・理系学生を採用したい中堅、中小企業を集める
・意識の高い理系学生を集める
意識の高い学生=高学歴の理系学生、でしか軸をもてない、また集められない運営会社は、
・学生に交通費を支給
・〇ブースまわったら、クオカードやお弁当支給
などオプションが多発する。
相席系の飲食店と同じ現象が起こる。
これだと、参加企業様の目的が果たせなくなります。
運営側は、時に割り切ります。
参加する学生誰もが入りたい会社を呼んで、参加学生を増加し。中堅中小企業に犠牲になってもらいます。
つい先日訪問した中小企業の社長が、こう言っていました。
イベントにでたら、東大の学生がいて、他も高学歴で、「ウチに入らない方がいいよ」って言っちゃいました、と。
笑っていましたが、二度とそのイベントは出ないでしょう。
最近、「ビジネスは理想ではない・現実を見ろ!」、そんなことをにおわせる運営会社が沢山あるように思えます。
ビジネスというものは、お客様が自分じゃできないことを依頼してくる訳で、運営会社が金食い虫になっていて、見透かされていますね。
「そんなのできるはずがない」、運営会社は、誰もがそう思うことを実現しなければならない。
運営会社自体が、「そんなのできるはずがない」と、お客様に言っているようなイベントを多発している。
私は、元々出展していた側で、お客様意識が強いからそう思う。
誰もできない理想を実現することがビジネスだと、もう少しレベルを上げて欲しい。
レベルが低すぎる。
そんなレベルじゃ、私たったり1人に1000人が束になっても、かなわない。
ビジネスの価値を今一度、再構築して欲しい。