社長のブログ

成長できる環境

2017/03/11
企業の人材教育担当者様向け

何故、入社前に就業経験を積む必要があるのか?

 

『入社後のミスマッチを防ぐためである』

 

「やりたいこと」がなかったのではなく「会社で働くこと」がどいうことなのかを理解できていないことでミスマッチが生じる。合う・合わないではなく、「働く」を理解していないというミスマッチである。

 

入社後、1年以内に離職してしまう新人は、弊社の取引先だと、全体の2割だという。仮にこれがどの会社にも当てはまることなら、大卒40万人のうち8万人が早期離職していることになる。1年以内に離職する新人は、自ら生産性を上げることよりも、良い環境を求め、自分のやりがいを追い求めている。従って、会社にとって利益にならないうちに辞めていくということだ。

 

この8万人が年間1000万円をうみだしてくれれば、8000億円になる。

まあまあの経済効果だ。

 

1年以内に離職する新人は以下のことを理解できずに辞めていく。

・自分が「やりたいこと」の前に「やらなければならないこと」が沢山ある。

・量をこなさなければ質の向上はあり得ない。効率化や無駄なことはやりたくない。しかしながら多くの仮説が想像できるのは経験からくることもあるだろう。

そして、最も重要なことは、上記を理解し「自分の感情を自分でコントロールして受け入れなければならない。しかしながら、受け入れることができないのだ。

自分で自分をコントロールする力は、入社後に身につかない。スキルではなく耐性なのだ。

入社前に育った環境やDNAに影響を受ける。

 

本当は遅いかもしれないが、私は大学在籍中のインターンシップ、すなわち就業経験を積むことはラストチャンスだと考えている。

 

 

超貧乏な家庭で育ち、「自分で何とかするしかない!」という人なら、インターンシップはいらないかもしれない。しかし、一般的にそれなりに裕福で甘やかされて育った人は、「用意された道じゃないと歩けない」となる。

 

後者は、入社前に就業経験を積まなければ、会社に対してかなりの認識違いで働き始めることになる。頭で分かっていても、身体がついていかないはずだ。

 

 

また、就業経験を積んでおくと、入社した後に新人とは思えない働き方ができるようになる。世界からみると普通かもしれないが、日本にしてみれば箸の持ち方から教えなければならない新卒が、主体的に組織に馴染んで結果をだしてくれることなど考えられないだろう。

 

PSFのインターン出身者で、入社当初から5年目社員みたいですね!といわれていたのは、そういうことだ。

 

離職とは反対に、生産性の高い人材を送りこめる、という利点もある。

 

 

入社前に少なくても半年間、いや1年以上の就業経験を積まなければ、多くの会社が無駄な投資をすることになる。今後、それは益々増え続ける。