社長のブログ

経営者は不安定?

2019/01/14
社長ブログ

私は社長に向いていない。


社長に求められる人格は、私が求める自分像の逆にある。
また、自分にはその能力もないだろう。

 

社長というか、まとめる人は、誰よりも力強く、そしてブレてはならない。

 

会社の方針からブレるメンバーがいれば、方向を正すために厳しいことを言わなければならない。社内だけではなく、社外からも嫌味を言われたりするし、厳しく指摘しないといけない時がある。

前職を辞めて会社を立ち上げて、初めて請求書を送ってもお金を振り込まない会社や人を知った。請求書をだせば振り込むべきなんじゃないか?はずじゃないか?勝手にそう思っていた。取り立てもしなければならないのだ。

 

私のことではなく、よく会社内で役員同士が方針が合わず分裂する話を聞く。また、方針が合わなくなって会社をやめる社員だって多い。それはまさに社内で自分が嫌なことを言われた結果なんだろう。
周りの会社やチームも大変そうだ。

 

人の上に立つ、ということは、常に安全ではない。環境とともに揺れ動く不安定なものだ。

 

亡くなった父は経営者だった。家でよく発狂していた。
その気持ち、今なら少し分かる。

 

ゴーンさんは法律を犯してしまったから罪人になってしまったが。
経営者や上に立つ人にとって、進む道の途中で捨てなければならなかったものは多い。その分の報酬は、お金だけではなくても欲しいものだろう。

私が生きてきた中でも、かなりの有名な経営者達が捕まったが、不安定な精神状態だからこそ、優秀な経営者でも判断を誤ってしまう、そういうことではないかと思う。

 

自分が創りたい世界観を実現するために、自分が目指す人格と逆に進む、という矛盾と常に闘っていく。

 

こんな経営者は多いのではないか。
まさに自分との闘い、ということだ。